- a講演(12分間の口頭発表 + 3分間の質疑応答)
- b講演(ポスター掲示 + 3分間の口頭発表)
- c講演(ポスター掲示のみ)
講演形式は以下の3種類です。
-
8分科会に分かれてセッションを行います。
- 講演はアブストラクトの完成度で振り分ける
- ただし、完成度が同程度である場合は、M1を優先することがある
- レビュー講演は認めるが優先度は低くなる
- レビューとその他の区別はつけない
- レビューの場合はM1を優先する
- 超新星爆発や中性子星はコンパクトオブジェクト分科会で扱いますが、 激変星(新星や矮新星など)や白色矮星は太陽・恒星分科会で扱います。
- 活動銀河核(AGN)のブラックホールとしての挙動やジェットに注目する場合はコンパクトオブジェクト分科会で扱いますが、 AGNホスト銀河やAGNと銀河の共進化については銀河・銀河団分科会で扱います。
- 相対論の基礎理論に関する話題は重力・宇宙論分科会で扱います。
- 重力波についての話題は、コンパクトオブジェクトの天体現象としての重力波に着目したものについてはコンパクトオブジェクト分科会で取り扱います。
- 高エネルギー天体現象由来の高エネルギー粒子の放射・伝播・加速機構に関しては宇宙素粒子分科会で扱います
- Fast Radio Burstについての話題は、起源に着目したものについてはコンパクトオブジェクト分科会で取扱います
- アブストラクトから期待される発表内容を重視して振り分けます
- 同程度の内容が複数ある場合、レビューより自身の研究発表の方が振り分けの上で若干優遇されます。レビュー同士では、自身の研究目的に繋がっている ような(新たな考えなどがある)場合の方が優遇されます。つまり、
自身の研究>自身の研究に繋がるレビュー>単なるレビュー
の順で振り分けは若干優遇されます
- M1の優先は行いませんが、例外として以上の基準から判断して同程度の優先度だった場合に限り、M1が優先されます
- AGNホスト銀河とAGNと銀河の共進化については銀河・銀河団分科会で扱う。
- AGNのブラックホールとしての挙動やジェットに注目する場合はコンパクトオブジェクト分科会で扱う。
- 球状星団を1つの系としてみる場合などは銀河・銀河団分科会で扱う。
- 系外銀河内の星形成あるいは銀河系内のkpcスケールに関連する星形成活動は銀河・銀河団分科会で扱う。
- 系外銀河内の星形成あるいは銀河系内のkpcスケールに関連する星形成活動は銀河・銀河団分科会で扱う。
- Gpc 以上の大スケールの構造形成は銀河・銀河団分科会では扱いません。Mpc 以下のスケールの構造形成は、 その構造をトレースするものが銀河である場合(例えば銀河団、銀河クラスタリングなど)は銀河・銀河団分科会で扱います。
- 銀河形成に関連するフィードバック(SN, AGN, 大質量星による輻射等)は銀河・銀河団で扱う。
- M1の独自研究は最優先、論文のレビューは優先度低い
- M1の独自研究 > M1以外の独自研究 > レビュー
- 応募数が定員数を上回った場合、アブストラクトを参考に振り分けを行う
- 激変星(新星や矮新星など)や白色矮星は太陽・恒星分科会で扱います。
- 超新星爆発や中性子星はコンパクトオブジェクト分科会で扱います。
- 水素燃焼が始まる前の原始星は星形成・惑星系分科会で扱います。
- 水素燃焼しない褐色矮星は惑星系分科会で扱います。
- 論文のレビュー公演は歓迎するが、独自の研究発表に対しては優先順位が下がる。また、レビュー公演でも独自の考察があるものは、それがないものに対して優先度が上がる。(*よって、アブストラクトの段階で研究発表なのかレビュー公演なのか明記しておくこと。レビュー公演で独自の考察があれば、その点も明記すること。)
- 修士一年生の発表は、それ以上の学年に対して優先される。
- (1)で設けられた基準は(2)の基準に対して優先される。つまり、M1研究>M2以上研究>M1独自考察付きレビュー>M2以上独自考察付きレビュー>M1レビュー>M2以上レビュー
- 星形成領域、分子雲は星間現象分科会で扱います。
- 分子雲コア、アウトフローは星形成・惑星系分科会で扱います。
- 超新星自身の研究はコンパクトオブジェクト分科会で扱います。
[振り分け基準]
M1をできるだけ優遇。M2以上のレビューは優先度低い。
ここではそれぞれの分科会について紹介しています。
タイトル | 重力宇宙論の新世紀 |
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座長団 | 吉浦伸太郎(熊本大学D1) 秋田悠児(立教大学D1) 新居舜(名古屋大学M2) 田原弘章(東京大学M2) 山本貴宏(京都大学M2) |
紹介文 |
これまでの天文学の飛躍的な進歩により、我々は標準宇宙モデルを確立するに至った。標準宇宙モデルは、宇宙がインフレーションから始まり、ビッグバン元素合成、暗黒時代、初代天体形成、銀河形成、宇宙再電離期と進み、現在の階層性豊かな宇宙へと発展していく様子を整合的に説明するだけでなく、宇宙マイクロ波背景放射 (CMB) の観測や、宇宙の大規模構造の観測等によって支持される最も有望なシナリオであるといえる。しかし、インフレーションの直接的証拠や、宇宙の加速膨張の起源、暗黒物質の存在、そして初期の天体形成から宇宙再電離に至る過程など、標準モデルでは未解明の課題も多く残されている。今後 CMB偏光観測、すばる望遠鏡のHSCを用いた SuMIRe プロジェクトによる分光観測、SKAに代表される 21cm線電波観測などの次世代観測に基づいたボトムアップ的研究がますます期待されている。また基礎理論に基づいたトップダウン的な研究により、インフレーション模型や宇宙の非ガウス性等に関する新しい理論モデルの開発、そして大規模シミュレーションを用いた構造形成の研究も同時になされている。 その一方で、観測された宇宙の姿を通して基礎理論に迫る研究もなされている。その1つに重力理論の検証がある。標準宇宙モデルは一般相対性理論に基づいて記述されるが、暗黒エネルギーや暗黒物質を必要とする難点がある。その他にも、重力の量子補正、特異点の存在、ブラックホール情報喪失問題など、一般相対性理論には他の理論との整合性を欠く面がある。こうした点を解決すべく構築された修正重力理論が多数提唱され、このような重力理論を観測的に制限する試みは今まさに発展途上にある。こうした中、2016年2月、アメリカの重力波検出器LIGOにより重力波の直接検出が報告されたことは記憶に新しい。これにより重力波を観測することが重力理論の検証に有効であると実証された。現在、KAGRAやadvanced VIRGOなど、新たな重力波検出器が稼働に向けて動いている。重力波検出が日常的に報告される日も近いだろう。今後、宇宙論や重力理論をより高い精度で検証することができると期待は高まっている。重力波天文学の時代がいよいよ幕を開けたのである。 本研究会では宇宙論・重力理論の研究の最前線で 活躍されている講師を招待し、最新の研究内容とその進展について講演していただく予定である。また宇宙論・修正重力理論に興味のある学生を広く募り、研究内容を発表・議論する場を設ける。 重力宇宙理論の新世紀の幕開けである2016年、この研究会が各々の研究の発展のきっかけとなる事を期待している。 |
注釈 | 裾野を広くとり、他の分野とのオーバーラップがあっても特に制限は設けない。 [振り分け基準] |
キーワード | 大カテゴリ:「重力理論」「相対論的宇宙論」「観測的宇宙論」「素粒子論的宇宙論」 小カテゴリ:「Einstein重力」「修正重力理論」「量子重力」「ブラックホール」「重力レンズ」「重力波」「インフレーション」 「CMB(宇宙マイクロ波背景放射)」「大規模構造」「再電離」「ニュートリノ」「21cm線」「その他」 |
分科会別ポスターセッション参加基準 | 新しい試みの効果を測るため、必ず参加する |
タイトル | 宇宙線観測・ 理論研究の最先端 |
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座長団 | 野上雅弘(青山学院大学M2) 小林瑛史(青山学院大学M2) 岩村由樹(東京大学M2) 加藤翔(東京大学M2) 谷川俊介(京都大学M2) |
紹介文 |
Hessによって宇宙線が発見されてから約100年にわたり宇宙線について、多くの研究がなされてきています。その起源として超新星残骸(SNR)や活動銀河核(AGN)などが候補に挙げられていますが、非常に高エネルギーの粒子を実現する物理過程は未だに明確な解が得られていません。また、ガンマ線バースト(GRB)のようにその正体が謎に包まれたままの現象も存在しています。さらに、宇宙線の研究はそれが伝搬してきた空間の様子やダークマターの正体となる新たな素粒子の探査においても重要な役割を果たします。
「宇宙素粒子」とはニュートリノやガンマ線、ダークマター候補の粒子など、あらゆる観測粒子を扱う意味から名づけられています。理論面からはこれらの謎に関して日に日に新たなモデルが提唱されており、非常に活発な状況にあります。 実験的には、近年高エネルギー宇宙線やガンマ線、ニュートリノ、そして未知のダークマター粒子を狙ったプロジェクトが次々と始動、または数年以内に観測開始を予定しています。また、天体現象を実験室内で再現し直接観測するという実験室宇宙物理学という新たな研究手法も確立されてきており、これから大きく謎の解明が進むと期待されています。 過去も将来も宇宙を観る基盤となるであろう宇宙素粒子について、理論・観測の分け隔てなく活発な議論や交流が行われることを期待しております。 |
注釈 |
宇宙線としてのニュートリノは宇宙素粒子分科会で扱います。 コンパクトオブジェクトからの高エネルギー粒子の放射・伝播・加速機構に関しては宇宙素粒子分科会で扱います。 [振り分け基準] |
キーワード | 「ガンマ線(フォトン)」「ダークマター」「ニュートリノ」「宇宙線」 |
分科会別ポスターセッション参加基準 | B講演者及びC講演者の方ともに分科会別ポスターセッションでのポスター発表は強制はしないが、”B,C講演者ともにできる限り発表することが望ましい”」 |
タイトル | コンパクト天体で築く侍の物理 |
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座長団 | 原田了(東京大学D2) 松本達矢(京都大学D2) 犬塚愼之介(早稲田大学D1) 長尾崇史(京都大学D1) |
紹介文 |
2016年02月11日、重力波初検出の報は世界を駆け巡り、文字通り我々の心を時空と共に震撼させた。
今や人類は白色矮星・中性子星に加え、ブラックホールというコンパクト天体の存在を確信できる段階にきたのだ。
昨今の天文観測界の趨勢は、まさにコンパクト天体に向かっていると言っても過言ではない。
重力波は言わずもがな、IceCubeでのPeVニュートリノ検出やAMS02をはじめとする宇宙線観測はコンパクト天体の新たな側面を照らしだし、ガンマ線・X線観測もより高感度、広視野を武器に新たなフロンティアに迫りつつある。
さらに、可視光サーベイ観測は数々の新奇な変動天体を発見し、これらはまたコンパクト天体に端を発していると考えられる。 コンパクト天体はそのコンパクトさ故に莫大なエネルギーを解放し、人智を超えた現象を引き起こす。 地球上では決して到達できないその超極限的な現象が、人類を魅了し、そして新たな物理へと導くのだ。 本分科会ではこのような信条のもと、参加者が一体となってコンパクト天体についての議論を行う。 小手先の知識でコンパクト天体の理解はできない、みなが各々一人の侍としてこの対象に挑むことを欲する。 そうして、コンパクト天体の名のもとに、侍の物理を打ち立てるのだ! |
注釈 |
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キーワード | 「ガンマ線バースト」「超新星爆発」「ジェット」「中性子星」「天体としてのブラックホール」「強磁場」「連星合体」「重力波」「fast radio burst」 |
分科会別ポスターセッション参加基準 | ポスター発表者には参加を強く推奨します。同時並行している別の分科会を聞きたい場合はこの限りではありませんが、その場合ポスター脇に用意される連絡欄を活用し、発表を聞きに来た人に対応できるようにして下さい |
タイトル | 銀河はどこから来たのか 銀河とは何か 銀河はどこへ行くのか |
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座長団 | 道山知成(総合研究大学D1) 木村勇貴(東北大学D1) 安藤亮(東京大学M2) 岡村拓(東京大学M2) 菊田智史(総合研究大学M2) 服部詩穂(奈良女子大学M2) 一色翔平(北海道大学M1) |
紹介文 | 宇宙には幾多の銀河が存在する。銀河は永久に現在の姿をとどめているわけではなく、今後その姿や性質が進化すると考えられている。銀河がいつどのようにして生まれたのか、どのようにして現在の姿になったのか、今後どのように姿を変えていくのか。これらの謎に挑むのが本分科会の究極的な目標である。近年の目覚しい観測装置の発達により、ガンマ線から電波の様々な波長で銀河を観測することができるようになり、様々な銀河進化の様子が観測的に明らかになってきた。また、計算手法や計算機の性能の発達によって、観測するのは難しい小さなスケールの物理や様々な時間スケールでの銀河進化を予測できるようになった。一方で、各分野での専門性が高くなったことから、普段の研究生活では観測波長や理論と観測の垣根を越えて銀河・銀河団全般に関する知識を共有することは困難である。そこで、本分科会ではこのような垣根を越えて、「銀河の形成進化」の謎に取り組む学生同士が交流し意見交換する場を提供する。また、銀河系・近傍銀河・遠方銀河・銀河団・AGN・BH共進化など、様々な視点での最新の研究成果に触れることで、今後の研究活動の幅を広げる良い機会となることを願う。 |
注釈 | [振り分け基準] |
キーワード | 「銀河系」「矮小銀河」「近傍銀河」「遠方銀河」 「AGN (AGNホスト銀河、AGNと銀河の共進化)」「銀河群」「銀河団」「球状星団」「星形成(系外銀河, kpcスケール以上の系内星形成活動)」「銀河形成」 |
分科会別ポスターセッション参加基準 | この分科会別セッションに半分以上は参加し、基本的には自分のポスターの前で発表する |
タイトル | For Whom the Stars Shine |
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座長団 | 吉田正樹(総研大M2) 松野允郁(総研大M2) 和田有希(東京大学M2) 鄭祥子(京都大学M2) |
紹介文 |
近年の太陽・恒星研究では、数多くの新しい観測が計画・実行されてきています。 太陽研究に関しては、2006年から行われてきた日本のHinode衛星による太陽表面の微細構造の観測と上空大気のプラズマ診断に加えて、SDO衛星による紫外線から極端紫外線における多波長での太陽全面観測、2013年に打ち上がったIRIS衛星による紫外線分光観測などが多くの成果をあげつつあり、去年の夏にはCLASPロケットも打ちあがり、Lya線の偏光観測に成功しました。また恒星研究においても、これまでのすばる望遠鏡やKepler衛星、国際宇宙ステーションに設置の全天X線サーベイMAXIの観測に加えて2013年には位置天文衛星GAIAが観測を開始し、今後は京都大学の3.8m望遠鏡やASTRO-H(Hitomi衛星)による恒星観測も期待されています。
このように様々な観測データが得られることにより、太陽と他の恒星を関連付けた研究の重要性も増してきました。新たな観測と理論や数値シミュレーションの総合力をもって太陽・恒星ともに研究を大きく前進させる時期が来ています。 本分科会では太陽・恒星の幅広いテーマを取り上げ、広い角度から太陽・恒星の全体像を把握することを目指します。 この試みにより専門分野を越えて多くの議論が行われ、知識の共有や新たな発見が生まれることを期待しています。 さらに招待講演では太陽・恒星分野の第一線で活躍されている研究者を2名招待し、最新の研究を紹介していただきます。 最先端の研究を肌で感じ、参加者のさらなる研究意欲をかきたてられることでしょう。 皆が持っている太陽・恒星に関する知識やアイデアを結集し、本分科会が日本における太陽・恒星の研究をさらに加速させるエネルギー源となるよう期待しています。 |
注釈 | [振り分け基準] |
キーワード | 大カテゴリ:「太陽」「恒星」 小カテゴリ:「太陽・恒星内部」「光球」「彩層」「コロナ」「太陽・恒星風」「ダイナモ」「プロミネンス」「フレア」「質量放出」 「主系列星」「惑星状星雲」「恒星進化」「脈動」「連星」「磁気リコネクション」「黒点」「磁場観測」「宇宙天気」「化学組成」「恒星大気」「変光星」「古典新星」「恒星内元素合成」 |
分科会別ポスターセッション参加基準 | 発表するかどうかは発表者の意思に任せるが、積極的に発表することを推奨する |
タイトル | 星間現象 -星の誕生を探る- |
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座長団 | 河野樹人(名古屋大学M2) 岩崎啓克(立教大学M2) 小出凪人(鹿児島大学M2) 永野将之(鹿児島大学M2) |
紹介文 | 星間空間には、原子ガス、分子ガス、電離ガス、ダストなど様々な状態の物質が存在しています。これらはHII領域、分子雲、惑星状星雲、超新星残骸といった多彩な姿をとり、加熱と冷却、磁場、乱流、衝撃波などの多彩な物理現象の場となっています。そこでは電離や結合などの物理過程・化学過程を通して物質の状態が様々に変化します。
したがって、星間現象を理解することは宇宙における物質の進化過程を理解することにつながります。そのため、銀河系内を中心に電波からγ線までの多波長で観測を行うことで 星間現象を理解する試みがなされています。今後は、SKA(センチ波), ALMA(サブミリ波), SPICA(赤外線), TMT(可視光, 赤外線), ASTRO-H(X線), CTA(γ線)などの次世代望遠鏡によってさらに進展すると考えられます。また、理論分野からは高性能計算機を用いて、磁場の影響、分子雲の衝突、不安定性の非線形解析などの数値シミュレーションが行われています。多波長による観測とシミュレーションを通した理論を総合的に結びつけて考察することで、星間現象についての理解が深まり、さらにそれらは銀河進化や星形成のようなスケールの異なる現象の理解にもつながります。本分科会では、観測・理論を問わず銀河系内(天の川銀河)の星間現象について取り扱います。招待講演では星間現象の分野の最先端で活躍されている講師の方々を招き、星間現象の面白さや最新の成果、問題点などについて講演していただく予定です。 |
注釈 | |
キーワード | 「星形成領域」「分子雲衝突」「星間乱流」「星間磁場」「ダスト」「超新星残骸」「惑星状星雲」「光解離領域」「HII領域」「HIガス」「メーザー」「PAH」 |
分科会別ポスターセッション参加基準 |
基準 随意参加、活発な議論を勧める 意図 参加を強制しないができるだけ参加してほしい キャッチフレーズ 随意参加:あなたの研究に興味を持つ人との出会いの場です。有意義にご活用ください |
タイトル | 星・惑星の古今東西に迫る |
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座長団 | 森昇志(東京工業大学D1) 松下祐子(九州大学M2) 荒川創太(東京工業大学M2) 河瀬哲弥(京都大学M2) 逢澤正嵩(東京大学M2) |
紹介文 |
本分科会では、分子雲コアの収縮による星や原始惑星系円盤の形成、円盤内のガスとダストの物理現象、太陽系内および太陽系外天体の形成史や表層・内部構造に関する研究を扱います。 この分野では、観測・探査技術の進歩が著しく、赤外線・電波での観測による原始惑星系円盤の詳細な構造の検出、系外惑星大気の分光観測、太陽系内衛星の表層・内部構造の解明といった驚くべき結果が報告されています。特に、ALMAの超高解像度観測ではおうし座HL星 (HL Tau) 周りの円盤の鮮明な姿が明らかになりました。加えて、国内の系内惑星探査では、小惑星探査機「はやぶさ2」、金星探査衛星「あかつき」、火星衛星へのサンプルリターン計画など巨大プロジェクトが目白押しで、太陽系惑星科学の急速な進展が期待されています。また、系外惑星探査では、トランジット観測衛星TESS、次世代超大型望遠鏡TMTなどの次世代の観測装置が新たな世界を切り拓くでしょう。 一方で、理論研究の進展も見逃せません。例えば、アウトフローや輻射フィードバックを考慮した星形成シミュレーションや、ダストの内部密度進化を考慮した微惑星形成モデル、ガス惑星まわりの周惑星円盤における衛星系形成シナリオなどが挙げられます。また、HL Tauの詳細な円盤構造を説明するため、様々な理論モデルが提案されています。加えて、最近では天体力学の研究によって海王星以遠に第9惑星の存在が示唆されたことも記憶に新しいです。 これらの観測・探査・理論研究の目覚ましい成果は相互の進展に大きく寄与することは言を待ちません。特にALMAによる本格的な科学観測が始まり星形成・惑星系研究は新しい時代を迎えつつあります。本分科会に参加される、新時代の研究を担う皆様には、夏の学校での発表や議論を通じて観測や理論といった枠にとらわれずに視野を広げ、今後の研究に役立てて頂くことを期待します。 |
注釈 | 水素燃焼する質量の星は太陽・恒星分科会で扱います。 サブpcスケールの分子雲コアやアウトフローは星形成・惑星系分科会で扱いますが、pcスケールの星形成領域や分子雲などは星間現象分科会で扱います。 [振り分け基準] 研究発表が最優先されます。レビューの場合は、独自の解釈・主張があるものが単なるレビューより優先されます。また、レビューにおいては、修士 1年の学 生は他の学年の学生よりも優先されます。 |
キーワード | 大カテゴリ:「星形成」「惑星形成」「太陽系形成」「惑星科学」 小カテゴリ:「分子雲コア」「アウトフロー」「原始星」「前主系列星」「褐色矮星」「原始惑星系円盤」「デブリ円盤」「太陽系外惑星」「周惑星円盤」「軌道進化」「巨大衝突」「太陽系内惑星・衛星」「惑星環境・惑星大気」「宇宙生物学」「惑星・衛星内部構造」「太陽系形成」 |
分科会別ポスターセッション参加基準 | 原則としてポスター前での発表をお願いします。発表できない場合には、事前に理由を申告していただきます。 |
タイトル | サイエンスとテクノロジーの架け橋 |
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座長団 | 稲田知大(東京大学M2) 毛利清(東京大学M2) 吉川慶(京都大学M2) 寺尾恭範(東京大学M2) 西田和樹(東京理科大M2) |
紹介文 |
今日の天文学は、電波、赤外線、可視光、紫外線、X線、γ線といった電磁波のみならず、ニュートリノ、さらには重力波といった様々な観測手段を用いて盛んに研究が行われています。新たなサイエンスを明らかにするためには、新しい観測手法の確立が不可欠であり、ハードウェアとソフトウェア両面での観測機器開発が重要な役割を担っています。しかし昨今、観測機器開発には高度なテクノロジーの理解が求められるようになり、サイエンスとどちらも最先端の知見を得て研究を進めることは容易ではなくなっています。今年の初め、重力波検出のニュースに世界が沸きましたが、天文学者でさえ、その観測機器の仕組みや、克服してきた技術的課題といった、最先端のテクノロジーを理解している方は多くないのではないでしょうか。 本分科会では、将来の天文学を支える観測機器の最先端の開発について、サイエンス、ハードウェア、ソフトウェアという3つの軸を中心として理解を深め、議論する場を設けます。開発を行う方だけでなく、理論、観測の方も含めた多くの分野の研究者が互いに情報交換を行うことで、当分科会がテクノロジーとサイエンスの架け橋となることを期待します。是非、ご参加ください。 |
注釈 | 装置開発に関するものは基本的に観測機器分科会で扱います。開発する装置が目指す科学目標に話の重点を置く場合は、 それに該当する分科会で扱います。
[振り分け基準] 開発している機器(レビューであれば対象としている機器)の新規性を理解していることを求める。 M1の優先は行わない。 |
キーワード | 大カテゴリ:「ハードウェア開発」「ソフトウェア開発」 小カテゴリ:「電波」「赤外線」「可視光」「紫外線」「X線」「ガンマ線」「重力波」「その他」 |
分科会別ポスターセッション参加基準 | ポスター発表者は必ずポスターセッションに参加する。 |